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■ Samba で File サーバー■


Samba は、WindowsNT 系のOSと互換性のあるファイル共有サーバーです。
Linux マシン上に Samba サーバーを立てることで、
Windows - Linux 間のファイルのやり取りがとても楽になります。

使用環境:vine linxu ppc 3.1, samba-3.0.10-0vl2, samba-common-3.0.19-0vl2, 02/09/2006


● Samba のインストール

Samba は有名なプログラムですので、apt-get 経由でインストールできます。

# apt-get install samba

パッケージリストを読みこんでいます... 完了
依存情報ツリーを作成しています... 完了
   ・
   ・
   ・

#

apt が全自動でインストールしてくれます。

次いで、動作させます。

# /etc/init.d/smb start

SMBサービスを起動中:                           [ OK ]
NMBサービスを起動中:                           [ OK ]

#

これで、とりあえずは Samba サーバーが立ち上がりました。
ただ、このままでは全くサーバーにアクセスできないので、若干の設定が必要です。



● Samba の設定と接続

Samba の役割は、Windows 上のあるアカウントと
Linux 上の同名のアカウント間の橋渡しをすることです。
Windows で使っているアカウント名と Linux 上で使っているアカウント名が、
一致していなければならない
ことに注意してください。

Linux 上のアカウントに Samba ファイル共有を許可するには、
コマンド "smbpasswd" に オプション "-a [ユーザー名]" を加えて使います。

(例) ユーザー "hoge" の Samba ファイル共有を許可する

# smbpasswd -a hoge

New SMB password:
(samba用パスワードの設定)
Retype new SMB password:
(パスワードをもう一度入力)

#

これで、Windows 上の hoge というユーザーは、
この Linux 上の hoge というユーザーのホームディレクトリにアクセスできるようになりました。

なお、samba 用に設定するパスワードを、Windows 上のパスワードと同じものにしておくと、
Windows からのアクセス時に、パスワード入力を省略できてちょっとだけ便利です。

実際に Linux 上の hoge のホームディレクトリにアクセスするには、
エクスプローラーのアドレス欄に "\\[サーバーのIPアドレス]\[ユーザー名]" と入れます。



これは、私がいつも使っている "keijo" というアカウントの画面です。
FTP 等とは違い、Windows 上の他のフォルダとほぼ同等に扱えるのが、
Samba によるファイル共有の最大の強みです。
ファイルの読み書きだけでなく、共有フォルダ内のアプリケーションを起動して使うことも出来ます。

ネットワークを介した外付けHDD、といった感じでしょうか。
ショートカットを作って、デスクトップ上などに置いておくと便利ですよ。