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■ Alias コマンドの活用 ■


日々のコマンドライン作業を楽にする、あるいは自分好みに改良出来るのがコマンド "alias" です。
alias コマンドを使うと、今あるコマンドを組み合わせたオリジナルのコマンドを作る事が出来ます。

コマンド alias [別名] [コマンド]
オプション   -a すべての別名を削除する

[別名] で指定した文字列を [コマンド] で指定したコマンドと対応させます。

以下、シェルは tcsh を使っています。


● alias でオリジナルコマンドを作る

例として、"l" というオリジナルコマンドと "ls -lAF" を対応させてみます。

$ alias l "ls -lAF"


これで、以降 "l" と打つと、"ls -lAF" と打ったことになり、ファイル一覧が表示されます。

$ l

合計 12
-rw-r--r-- 1 hoge hoge 6691 Jan 10 22:30 hoge1
-rw-r--r-- 1 hoge hoge 6691 Jan 10 22:30 hoge2
-rw-r--r-- 1 hoge hoge 6691 Jan 10 22:30 hoge3


$


使いようによっては、シェルをかなり便利にカスタマイズできる、面白いコマンドですね。


● alias 設定の保存

コマンド "alias" で作った設定は、一度ログアウトすると消えてしまいます。
ログインの度に有効にしたい場合は、ユーザーディレクトリ内の ".tcshrc" ファイルに記述します。

$ cd ~
$
cat >.tcshrc
alias l "ls -lAF"

(ctrl + C で編集から抜ける)


$


これで、ログインの度に .tcshrc ファイルが読み込まれ、書かれている設定が反映されます。

なお、今すぐ .tcshrc ファイルの設定を反映したいときは、コマンド "source (file)" を用いて、

$ source ./.tcshrc


とすれば、その場で読み込まれて反映されます。


● alias 設定例

いつも使っているものをいくつか紹介します。
コマンドを連続して複数実行させることも可能で、その場合は ";" でつなぎます。

$ alias lsl "clear; ls -lAF"
$
alias lr "clear"
$
alias x "exit"


その他、使い方はいくらでもありますね。
自分好みの使いやすいコンビネーションを編み出してください。