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■ Linux で出来ること ■


Linuxはその特性から、古くからネットワークのサーバー機という役割を務めてきました。
つまり、ハード環境さえ許せば3年でも5年でも稼働し続けられる安定性と、
たとえ地球の裏側にあろうと、あたかも目の前にあるかのように使える遠隔操作性、
という2つの特性です。

グラフィック無しでもOSの動作になんら支障がないため、重いグラフィックを切り捨てることで、
あまりマシンパワーの無い機体上で安定して動かせることも、強みの一つです。

一般ユーザーにとって Linux を使う利点は、具体的には各種サーバープログラム、
つまり httpd、pop3、smtp、といったサービスを動かせることが挙げられます。
反対に、メールを書いたり文章を作ったりといった事は、
Windows等と比べるとどうしても目劣りしてしまいます。

よって、Linux マシンに Web サーバーを立ててホームページを公開したり、
Mail サーバーを立ててオリジナルなメールアドレスを作ったり、
といった使い方が主流になっています。

個人でこれらのサーバーをたてる利益は、まあ人それぞれですね。
実際、各種無料サービスが増えてきた現在では、あえて自分で1から用意しなくても、
よほど専門的な事をしない限り、それらの無料サービスを利用するだけで十分事足りると思います。
具体的な利点は、まあ、HPやメールに邪魔な広告が入らない、位しか思いつきませんしね。

ですが、プログラムやネットワークを深く知りたい人にとっては、
Unix 系OSのシステムと操作法は、この上ない研究材料になります。
「パソコンはただの道具だ。使いやすい事が最も重要。」、という人には、
恐らく Windows が一番でしょう。
ですが、「OSって何なのか?そもそもパソコンのシステムはどうやって動いているのか?」
なんて事に興味を持つ人は、ただ Linux を操作するだけでも、
かなりの楽しみを見いだせるはずです。
一般的なOSよりも Unix 系OSの方が、自分の操作とパソコン内部の挙動とが、
より密接に対応していると思うからです。

普段、受け身的に使うだけだったメールサーバを、
自分の力で、自分のパソコン上に構築できた時は、
思わずニヤリとしてしまう、何とも言えない達成感を味わえますよ。
Windows などでは決して味わえない、パソコン本体やネットワークとの "対話" 、
それが無償で楽しめるのが、Linux という OS だと思います。