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■ パーティション設定 ■


Linux をインストールするには、あらかじめ Mac OS 側でパーティションを切っておくことが必要です。

Linux を起動するためには、最低、

(名称) (役割) (容量)
Bootstrap パーティション yaboot という、OSの起動を担うプログラムを置く領域 5〜50MB
swap パーティション swap (仮想メモリ)を置く領域 搭載メモリと同程度
ルート(/)パーティション Linux のプログラム群が実際に置かれる領域 出来るだけ多く

の3つのパーティションが必要です。

以下、MacOS 9.2.1 上での解説です。



● 「ドライブ設定」でパーティションを切る


「ドライブ設定」 は、MacOS 付属のディスクユーティリティです。
「ドライブ設定」を使ってパーティションを切るためには、
iBook 内のハードディスク全体を初期化しなければなりません。
なので、iBook 内には必要なファイルは何も残っていない、という前提で進めます。

なお、市販のディスクユーティリティソフトを持っていて、多少の知識があれば、
現在の Mac のシステムを残したまま、Vine Linux を共存させることも可能ではあります。


まず、MacOS のシステムCDや外付けHDD等の、
iBook 内のハードディスク以外ディスクからMacOS を起動してください。
普通は、マシンを買ったときについてきたシステムディスクを使います。

システムが起動したら、「ドライブ設定」を起動します。




以下のようなアプリケーションが立ち上がります。




iBook の内蔵ハードディスク(大抵はリストの最上部)を選択して、「初期化」ボタンをクリックします。




初期化の前にパーティションの設定を行うため、「カスタム設定」ボタンをクリックします。




「パーティション:」で、初期化後のパーティション数を決められます。
最低でも、ルートパーティション、Bootstrap パーティション、
swap パーティションの3パーティション必要です。

「タイプ:」 は、Mac OS 拡張ではなく、すべて「Mac OS 標準」にします。

「サイズ:」 の部分に数字を入れて、パーティションの容量を決定します。

今回は、

タイプ サイズ
ルートパーティション MacOS 標準 30000MB
Bootstrap パーティション MacOS 標準 50MB
swap パーティション MacOS 標準 500MB

としました。

設定が完了したら、「OK」ボタンをクリックします。




「初期化」ボタンを押て、初期化を開始します。




以上でパーティション設定は終わりです。

初期化後は、カスタム設定で設定したパーティションが、
デスクトップ上にマウントされているはずです。




これで、Linux のインストール受け入れ態勢が整いました。