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■ システムをCUIで操作する ■


CUI とは、 character-base user interface の略で、
文字とキーボードを使ってOSを扱う操作法を指します。
対して、グラフィックとマウスを使ってOSを操作することを GUI (graphical user interface) と呼びます。

グラフィックを使った操作法という点では、
Linux よりむしろ MacOS X や Windows XP のほうが優れています。
Linux が他より優れているのは、
洗練された CUI 環境と遠隔操作性、そしてそれを支える高い安定性、この2点につきます。

Linux 本来の潜在能力を体感するためにも、グラフィックに頼らない操作法を試してみましょう。


● Linux のランレベルを3に変更する

ランレベルとは、OSの動作モードを示す数字のことです。
ランレベル3では CUI 、ランレベル5では GUI でOSを操作します。

テキストベースでOSを操作するため、ランレベルを3に変える方法です。


普通、X Window System をインストールしたシステムの場合、
最初の起動ではランレベル5のグラフィカルなログイン画面が表示されます。




ユーザー名:root
パスワード:(インストール時に設定した root のパスワード)

と入力してシステムにログインします。

程なくして、下のようなデスクトップが表示されます。
「コンソール」という、OSを CUI で操作するプログラムを起動するため、
画面上部にあるテレビ画面の様なアイコンをクリックします。




コンソールが立ち上がったら、
"[root@localhost root]# " に続けて "telinit 3" と打ち込んで、Enter キーを押します。
コマンド "telinit (runlevel)" は、システムのランレベルを直ちに変更するコマンドです。




しばらくすると、ランレベルが3に変更されて、下のようなレトロで時代錯誤な画面が表示されます。
Linux が正体を現した瞬間ですね(笑)。




" localhost login: " に対して " root "、
" Password: " に対して [設定したパスワード] を打つことでシステムにログインできます。


今回初めて Linux を触るなら、この黒白画面にはかなり戸惑うかも知れません。
システムを操作するためのコマンドを覚えて、少しずつ慣れていってください。